「CHIME Service Project」は、インターネットを用いての障害者をめぐる情報の 提供の効率化を考える有志の集まりです
まず、利用者にとっては、本当に必要な情報や問い合わせ先を探すことが困難にな
ってきています。現在、私たちを始め、多くの方々がリンク集を作成し、利用者への
便宜を計るよう試みていますが、関連する情報を的確に分類し、公共のレベルで利用
することができる「イエローページ」と呼べるものはまだ少ないのが現状です。
他方、情報の氾濫は、運営者の側にも影響を及ぼしています。今ある個々のリンク
集では、データの更新が頻繁に求められ、それぞれの運営者の作業の負担が増えてい
るようです。また、データ数が多くなり、ページが充実すればするほどアクセスが集
中し、トラフィックが遅くなり、結果的に利用者にとって使いにくくなってしまうと
いう事態も一部では生じているようです。
このような問題を改善するためには、運営者同士が、協力しあって作業を進めてい
く必要があるのではないかと考えるようになりました。今までは、それぞれの運営者
の間で情報交換の機会はあまり設けられていません。しかし、今後、インターネット
が社会にますます普及していくことを考えると、広く一般に利用しやすいように情報
を整備していくための人の輪づくりが求められてくるでしょう。
そこで、私たちは、この分野に関わる多くの方々と共に、「情報の共有化」と「提
供体系の整備」を軸に問題点を検討し、作業の分担や共通のフォーマットを作成して
、情報提供の効率化および個々の負担の軽減を目指したいと考えています。
#もっとも、語呂よいということも大きな理由です。
< 目 次 >
「 CHIME Service Project 」発足について
インターネットの普及により、WWWを用いた国内の障害者支援に関する情報、また
障害者自身による有用な情報の発信が飛躍的に増えており、今後、より一層の進展が
期待されています。しかしその反面、情報の氾濫により、利用者、運営者の双方にと
って問題が生じてきているものと思われます。
CHIMEの由来
"CHIME"とは、"Cooperative High-advanced Information Management Expert"
の略称です。また、チャイムという語の意味として、一般には「鐘」とか、「鳴らす
」「知らせる、呼ぶ」が知られていますが、この他に、「調和する、一致する」とい
う意味もあります。このプロジェクトが情報の氾濫に「調和」をもたらし、適切な障
害者関連情報を「知らせ」ていきたいという思いを含めています。
「障害」という言葉について
今日の社会では、大抵の場合、心身が不自由な方は「障害者」と呼ばれています。
私たちも、これはあまり響きの良い言葉ではないと思います。
戦前は、「障害」ではなく「障碍」が使われていた字のようでが、それが戦後の
当用漢字、常用漢字などといった、字の制限の中で、一般的に使われない字に
なったということで、「障害」を当てることになったようです。
しかし、「碍」が「妨げ」という意味であったのに対し、「害」が文字通り害であり、
他人を害するという意味があることで、この文字を嫌い当事者のみならず多くの方が、
「障碍」という文字や、ひらかなで「しょうがい」で表現されています。
本人が「妨げ」をもってはいるが、他人を「害して」はいないということです。
これは言葉の問題ですが、かなりの難問だと思います。
では、英語ではどのように表現されているのでしょうか。
世界保健機構(World Health Oganization;WHO)が1981年の国際障害者年に際し、
3種の異なったレベルでの捉え方を指摘し、現在では国際的に定着しています。
となっています。
また新しいところでは、「challenged」という言葉があります。
これは、心身が不自由な方を表す新しい米語「the challenged」に共感した
プロップ・ステーションが日本においても定着するようにと使い始めたものです。
このように日本に於いては、あまり適切な言葉が無いのが現状だと思います。
このため、ここではとりあえず普及した法律用語でもある「障害」を
便宜上使うことに致します。この言葉に抵抗も持つ方も少なくはないと思いますが、
どうかご理解の程、よろしくお願いします。
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作成責任者:井村 保 , imura@rel.chubu-gu.ac.jp
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